拡張は、音とシーンの関係を表す
O.S.は話し手をいまの物理的なシーンの中にとどめ、V.O.は声を画面上の目の前の出来事の外に置きます。この区別があれば、読み手、俳優、編集、制作チームが、何を収録しなければならないかを理解しやすくなります。
O.S.は話し手がシーンの中にいても画面の外にいること、V.O.はナレーションやその場にいない声を表します。両方の脚本例つき。
結論
登場人物がシーンの場所に実際にいるのに、そのときのフレームには映っていない場合、たとえば隣の部屋から呼びかける場合はO.S.を使います。ナレーション、録音、声として表現した心の声、その場所の物理的な空間に属さない離れた声にはV.O.を使います。電話や端末からの音は扱い方が分かれるので、拡張だけでは誤解されそうなときは、音の出どころを示す短い括弧書きを添えます。
ページ上では
INT. ARCHIVE - NIGHT
Mara searches the dark shelves.
ELI (O.S.)
Third aisle. Blue box.
Her recorder clicks on.
MARA (V.O.)
(on the recording)
Inventory, October fourteenth.
根拠の強さ
O.S.は話し手をいまの物理的なシーンの中にとどめ、V.O.は声を画面上の目の前の出来事の外に置きます。この区別があれば、読み手、俳優、編集、制作チームが、何を収録しなければならないかを理解しやすくなります。
よくある境界例は電話です。一つの拡張で制作上のあらゆる慣例が片づくふりをしても意味はありません。一貫した自分のスタイルを決め、あいまいさが残るときは音の出どころを書きましょう。
決まった型はひとつではありません
テレビのテンプレートや地域ごとの慣行の中には、O.C.(off camera)を使うものもあります。納品用のテンプレートがあればそれに従い、理由なく原稿の途中で表記を変えないようにしましょう。
離れた場所から電話をかけてくる人物にV.O.を使う書き手もいれば、音の出どころを示す括弧書きに頼る書き手もいます。V.O.がナレーションと読まれかねないときは、(電話から)と添えると役立ちます。
映っている場面の中で話しているわけではない語り手は、物語の別の場面に登場する人物であっても、通常V.O.と表記します。
読みにくさと受け渡しのつまずき
受け取る相手に合わせて選ぶ
読み手が最初の一読でその場面を理解できる拡張を選びましょう。提出稿では、物語に必要な声の出どころ以上に、音響部向けの説明を書く必要はありません。
この区別は、セリフの収録やスケジュールに影響することがあります。制作側がO.C.、フィルターをかけたセリフ、そのほかの確立した表記を使っている場合は、そのテンプレートとスクリプトコーディネーターの判断に従います。
Plotでは、登場人物名の名前のあとにV.O.やO.S.と入力します。Plotは両方の拡張を理解しているので、名前の候補を出すときもキャストを数えるときも、MARAとMARA (V.O.)は同じ一人の登場人物として扱われます。拡張では伝わらないことを読み手に伝えたいときは、「電話から」のような短い括弧書きを添えましょう。
次によく聞かれること
V.O.はボイスオーバーのことで、ナレーション、聞こえる心の声、録音、映っている場所の外にいる離れた声を表します。O.S.は画面外(オフスクリーン)のことで、話し手はシーンの物理的な場所にいるものの、フレームの外にいることを表します。どちらの拡張も、セリフの上の登場人物名のあとに括弧で書きます。
Plotでは行を「登場人物」にして、MARA (V.O.)やELI (O.S.)のように拡張付きで名前を入力します。Enterキーを押すと、続く発言を「セリフ」として書けます。Plotは拡張を認識し、候補表示でもキャストの集計でも同じ登場人物として扱います。必要なら、(電話から)のような出どころを「括弧書き」の行に書きます。
Character要素を作り、話し手の名前を入力して、スペースと開き括弧を入力します。拡張の選択肢からV.O.を選び、発言はDialogueとして書きます。拡張は名前の横に置き、録音や電話のような出どころは、登場人物名の下に別の括弧書きを置いて明確にできます。
どちらの慣例も見られます。電話の相手はその場所にいないので、V.O.を使う書き手が多くいます。一方で、登場人物名には何も付けず(電話から)と添える書き手もいます。原稿のすべての電話でどちらか一つに決め、V.O.がナレーションと取り違えられそうなときは出どころの括弧書きを添えましょう。
オフカメラのことです。長編映画の脚本でO.S.と書くところに、O.C.を使うテレビのテンプレートもあります。どちらも、話し手はシーンの中にいるもののフレームの外にいることを意味します。テンプレートの表記に合わせ、一つの原稿で両方を混ぜないようにしましょう。
観客に聞こえるならV.O.です。聞こえる声として表現した心の声は、映っている場面の中で口に出して話しているわけではないので、V.O.を付けます。観客にまったく聞こえない心の声なら、ト書きで行動を通して見せましょう。
ボイスオーバー(V.O.)
その瞬間、シーンの空間で声に出して話されていないのに聞こえるセリフです。ナレーション、記憶の中の声、登場人物の心の声、電話の向こう側の声など。登場人物の横に(V.O.)と記します。
オフスクリーン(O.S.)
シーンの空間にはいるものの、画面には映っていない登場人物です。別の部屋から呼びかける、フレームのすぐ外で話す、など。登場人物の横に(O.S.)と記します。
ダイエジェティック・サウンド
物語の世界の中で鳴っていて、登場人物にも聞こえる音です。セリフ、カーラジオ、部屋にいるバンドの演奏など。非ダイエジェティックな音は観客のためだけに加えられるもので、劇伴や観客に語りかけるナレーターなどがあります。
登場人物
セリフのまとまりの上に置く話し手の名前です。慣例として大文字で書き、誰が話しているかを読み手に示します。
括弧書き
セリフのまとまりの中に括弧で添える短い注記です。セリフの言い方や、話しながらの小さな動作を示します。例:(ささやいて)。使いすぎないようにしましょう。