音は、それが属するシーンの上に置く
プレラップは、終わるシーンの最後、その音が属するシーンの見出しの直前に置きます。表記は読み手に先に聞くよう伝え、続く見出しはその音がどこから来たのかを伝えます。
次のシーンの音が映像より先に届くときは、その音が属するシーンのすぐ上に書きます。台詞なら(PRE-LAP)、効果音ならト書きにPRE-LAPの行を。
結論
プレラップとは、次のシーンにカットする前に始まる、そのシーンの音のことです。セリフの場合は、終わるシーンの最後に次の話し手の登場人物名を(PRE-LAP)付きで書いてセリフを続け、そのあとで新しいシーン見出しを書きます。効果音や音楽なら、PRE-LAP: A guitar chord is struckのようなト書き一行で足ります。どちらの場合も、その音が属するシーンのすぐ上に置きます。
ページ上では
INT. MARA'S KITCHEN - NIGHT
Mara stares at the unopened letter.
ELI (PRE-LAP)
You opened it, didn't you?
INT. ELI'S CAR - MORNING
Eli waits at the curb, phone to his ear.
根拠の強さ
プレラップは、終わるシーンの最後、その音が属するシーンの見出しの直前に置きます。表記は読み手に先に聞くよう伝え、続く見出しはその音がどこから来たのかを伝えます。
プレラップを登場人物名の拡張として書く人もいれば、独立した行にする人もいて、「イーライの姿より先に声が聞こえる」のように普通のト書きでブリッジを描写する人もいます。音がどのシーンに属するのかを読み手が分かれば、どれも明確に読めます。違いはおもに表記上のもので、効いているのは新しいシーン見出しのすぐ上という置き場所です。
決まった型はひとつではありません
V.O.やO.S.と同じように、登場人物名のあとに括弧でPRE-LAPと書けば、映像より先に届くセリフとして読めます。
PRE-LAP: A guitar chord is struckのようなト書きを一行書きます。Final Draft自身の案内では斜体にしていますが、あとの書き出しで斜体が失われても、表記だけで意味は伝わります。
音が実際にどれだけ早く始まるかは、編集室で決まります。脚本が記すのは意図であって、重なりを秒数やフレーム数で指定するものではありません。
読みにくさと受け渡しのつまずき
受け取る相手に合わせて選ぶ
プレラップはスペック脚本のトランジションを引き締めてくれますが、あくまで技法の一つです。問いのシーンが終わる前に答えが届くような、重なりに意味がある場面で使い、すべてのカットの決まりごとにはしないようにしましょう。
制作段階では、プレラップは編集と音響への申し送りになります。改訂ページでもセリフとその置き場所を変えずに保ち、音がどのシーンに属するかについて、編集と脚本の認識がずれないようにしましょう。
Plotでは、終わるシーンの最後に登場人物名とセリフを書き、名前のあとに(PRE-LAP)と入力します。そのセリフはその人物のセリフとして数えられ、名前は書いたとおりに印刷され、Final Draftにも書き出されます。効果音や音楽のプレラップは、次のシーン見出しのすぐ上にト書きの行として書きます。
次によく聞かれること
前です。先に聞かせるセリフや音は、終わるシーンの最後、その音が来るシーンの見出しのすぐ上に置きます。読み手は先に音を聞き、そのあとでそれがどこに属するのかを目にします。
違います。V.O.は、ナレーションのように、映っているシーンの外から聞こえる声を示します。プレラップは、次のシーンの普通のセリフや音で、そのシーンにカットする少し前に聞こえるものです。
できます。PRE-LAP: A guitar chord is struckのようにト書き一行で書き、その音が属するシーンのすぐ上に置きます。
プレラップ
次のシーンの音(セリフ、効果音、音楽)が、映像が切り替わる前に始まることです。新しいシーン見出しのすぐ上に書きます。
ダイエジェティック・サウンド
物語の世界の中で鳴っていて、登場人物にも聞こえる音です。セリフ、カーラジオ、部屋にいるバンドの演奏など。非ダイエジェティックな音は観客のためだけに加えられるもので、劇伴や観客に語りかけるナレーターなどがあります。
ボイスオーバー(V.O.)
その瞬間、シーンの空間で声に出して話されていないのに聞こえるセリフです。ナレーション、記憶の中の声、登場人物の心の声、電話の向こう側の声など。登場人物の横に(V.O.)と記します。
登場人物
セリフのまとまりの上に置く話し手の名前です。慣例として大文字で書き、誰が話しているかを読み手に示します。
トランジション
シーンとシーンの間に置く編集の指示です。CUT TO:、DISSOLVE TO:、SMASH CUT TO: など。現代のスペック脚本ではめったに使わず、ほとんどのカットは書かなくても伝わる前提です。