列は意味のある同時性のために取っておく
同時台詞は、同時に話す声を表すおなじみの視覚的な約束事です。2つの列は目の動きを遅くし、ページ割りも複雑にするので、両方の台詞を一緒に聞くことでその瞬間に必要な笑い、対立、情報が生まれるときに最もよく機能します。
2人が同時に話す場面の書式、Inkwell PlotやFinal Draftでの同時台詞の作り方、割り込みを縦に並べた台詞にしたほうがよい場合を解説します。
結論
2人の人物が同時に話し、読み手が両方の台詞を同時に体験する必要があるときは、同時台詞を使います。人物名と台詞からなる2つのまとまりを、それぞれ丸ごと横に並べます。割り込み、短い重なり、一方が相手の言葉をさえぎる場面では、台詞を縦に並べたまま、ダッシュか短いト書きを使いましょう。横並びの列は、単なる速いやりとりではなく、持続する同時性を意味します。
ページ上では
INT. SERVICE ELEVATOR - NIGHT
The elevator shudders to a stop.
MARA
Don't touch the red button.
ELI
Which one is the emergency brake?
The red button lights by itself.
根拠の強さ
同時台詞は、同時に話す声を表すおなじみの視覚的な約束事です。2つの列は目の動きを遅くし、ページ割りも複雑にするので、両方の台詞を一緒に聞くことでその瞬間に必要な笑い、対立、情報が生まれるときに最もよく機能します。
同時台詞がその視覚的な重みに見合うには、重なりがどれくらい続けばよいのか、書き手の考えは分かれます。役に立つ基準は行数ではありません。観客が両方の台詞をひとつの同時の瞬間として聞く必要があるなら列が役立ち、一方の台詞がもう一方をさえぎったり答えたりするなら、たいていは縦に並べたほうが分かりやすくなります。
決まった型はひとつではありません
さえぎられた台詞をダッシュで終え、その下にさえぎる人物の名前を置きます。上から下への順序で、やりとりの主導権がいつ移るかが読み手に正確に伝わります。
「overlapping」のような短い括弧書きは、前の台詞が終わりきる前に始まるものの、2つの列を持続させるほどではない瞬間を明確にできます。
制作側が録音やカバレッジのために、重なりの正確な位置や分割した台詞を書き込むことがあります。シリーズの脚本と音声の進め方が確立したら、それに従いましょう。
読みにくさと受け渡しのつまずき
受け取る相手に合わせて選ぶ
閲読用の原稿では同時台詞を控えめに使い、書き出したPDFを実際の改ページ位置で確認しましょう。割り込みが縦に並べた台詞ではっきり読めるなら、軽いほうの書き方を選びます。
脚本が制作に入るときは、組になった台詞の構造を保ちましょう。演技のタイミング、カバレッジ、音声に影響することがあるからです。ロックされた原稿での遅い時期の改ページの変更は、調整したうえで行います。
Plotでは、2つの台詞を通常のセリフとして書き、最初の台詞にカーソルを置いて⌘Dを押します。Plotが2つを同時台詞としてまとめ、PDFでは横に並べて印刷し、Final Draftとのやりとりでも横並びの台詞として行き来します。
次によく聞かれること
Plotで2人分の人物名と台詞を続けて書き、最初の台詞にカーソルを置いて同時台詞を切り替えます。MacではCommand+Dを押します。Plotは台詞を組にし、PDFでは横に並べて印刷し、Final Draftの読み込みと書き出しでも組を保ちます。もう一度切り替えると、縦に並べた台詞に戻ります。
2人分の人物名と台詞を続けて書きます。最初の人物名にカーソルを置き、FormatメニューからDual Dialogueを選びます。デスクトップ版のショートカットは、MacではCommand+D、WindowsではControl+Alt+Dです。2つの台詞が横に並びます。やりとりが改ページにかかる場合は、書き出したPDFを確認しましょう。
同時台詞として横に並べます。人物名とその台詞をそれぞれ別の列に入れ、同じ高さから始めます。観客に両方の台詞を同時に聞かせたいときだけ使いましょう。割り込みなら台詞を縦に重ね、最初の話し手の台詞をダッシュで切ります。
標準の同時台詞は2列です。3人以上が同時に話すなら、重なりをト書きで描写するか、全員で言う台詞にはALLのような共通の人物名を使いましょう。読めなくなったり書き出しで崩れたりする列を即席で増やすのは避けます。
前の話し手が言い終える前に、その台詞が始まるという意味です。2つの列を持続させるほどではない短い重なりに向いています。2つの台詞が並走するのではなく、一方の台詞が次の台詞に食い込むように読み手には聞こえます。
はい。Final Draftファイルの組になった台詞はPlotに組のまま読み込まれ、FDXへ書き出すと横並びの台詞に戻ります。先方がファイルを開いても、列は列のままです。
同時セリフ
2人の登場人物が同時に話すセリフです。左右の段に並べて書き、重なっていることがページ上でわかるようにします。
登場人物
セリフのまとまりの上に置く話し手の名前です。慣例として大文字で書き、誰が話しているかを読み手に示します。
セリフ
登場人物の下に書く、声に出して話される言葉です。Plotでは「台詞を磨く」スキルが主にセリフへの変更を提案し、1つずつ採用または却下できます。
FDX
Final DraftのネイティブXML形式です。今も多くのコーディネーター、スタジオ、制作ツールがこのファイルを求めます。InkwellはFDXの読み込みと書き出しに対応しているので、Plotの原稿を手で書き直すことなく、Final Draftのワークフローとやり取りできます。