本文へ移動
一般的な選択に出典を確認

脚本のセリフで間と遮りを書く方法

消えていくセリフには三点リーダー、遮られるセリフにはダッシュ。沈黙を効かせたいときはト書きか、控えめな(beat)を使います。

結論

多くの書き手は、登場人物の声が消えていくときやためらうときに三点リーダーを、ほかの人物に遮られたときや話し手が言いかけて変えたときにダッシュを使います。間をはっきり感じさせたいときは、その間を埋めるものを短いト書きにし、タイミングで意味が変わるまれなセリフのためだけに、括弧書きの(beat)を取っておきます。どれも決まりではないので、それぞれの記号に一つの役割を与え、脚本全体で通しましょう。

ページ上では

書式の実例

遮られるセリフ、ト書きの沈黙、消えていくセリフ

INT. MARA'S KITCHEN - NIGHT

MARA

I kept the letter because I thought—

ELI

You thought I'd never find it.

Mara sets the kettle down. She does not look at him.

MARA

I thought you'd... I don't know what I thought.

根拠の強さ

現在の慣習が支持する書き方

一般的な選択

声には句読点、沈黙にはト書き

Final Draftは迷ったら括弧書きよりシーンの描写を使うよう勧め、Academy Nichollの書式ガイドは、セリフの言い方を俳優に指示する括弧書きは好まれないと述べています。観客に感じてほしい間は、たいてい登場人物の行動として書いたほうが効果的です。

書き手の間で意見が分かれる点

書き手の意見が分かれるのは記号そのものです。あらゆる間に三点リーダーを使い、ダッシュは遮りだけに使う人もいれば、どちらにもダッシュを使う人もいます。Final Draftはbeatを正当なリズムの道具として扱いつつ、迷ったらシーンの描写を勧めています。唯一の標準を主張するガイドはありません。どの資料にも共通するのは一貫性です。読み手は最初の数ページで、あなたの脚本で各記号が何を意味するかを覚えます。

決まった型はひとつではありません

認められている書き方

一般的な選択

三点リーダー

消えていく、ためらう、考えの途中から続けるセリフに三つの点を使います。わざわざ指示しなくても、読み手には声がゆっくりになるのが聞こえます。

一般的な選択

ダッシュ

ほかの人物に遮られたり、話し手が言いかけて変えたりして途切れるセリフの最後に、全角ダッシュかハイフン二つを置きます。次の登場人物名がすぐ続くので、遮りが一瞬で起きたように読めます。

状況次第

(beat)

括弧書きのbeatは、セリフの途中の短い間を示します。Final Draftはbeatがセリフのリズムを示す助けになるとしつつ、ラベルより多くを語る具体的な言葉や動作があるならそちらを勧めています。

変化しつつある慣習

ト書きの後のCONT’D

ト書きが一人のセリフを分けるとき、Academy Nichollのガイドは、戻ってきた登場人物名に(CONT’D)を付けるのを標準としつつ、多くの書き手が付けなくなったとも述べています。どちらも現在の書き方です。

読みにくさと受け渡しのつまずき

避けたい間違い

  • (beat)や(pause)を何行も続けて書き、読み手が目に留めなくなる。
  • 三点リーダーとダッシュを区別なく使い、消えていく考えと遮りの違いが読み手に分からなくなる。
  • 長い沈黙を、ト書きではなく括弧書きで描写する。
  • 途切れたセリフと遮るセリフの間にト書きを挟み、遮りが一瞬で起きたように読めなくなる。
  • たまたまページが変わる場所に、MOREやCONT’Dを手で入力する。

受け取る相手に合わせて選ぶ

応募稿と制作稿

応募稿・閲読用の原稿

スペック脚本では、リズムは言葉そのものに宿るべきです。間の指示はタイミングが意味を左右する瞬間のために取っておき、それ以外はすっきりした句読点に任せましょう。

制作稿

ページが俳優の手に渡ると、間の指示は演技の指定として読まれます。意味のあるわずかなものだけ残し、残りは改稿で削り、改訂ページでも句読点を変えずに保てば、抜き書きと脚本の食い違いを防げます。

Plotでの作業

Plotでは、セリフの行頭で開き括弧を入力すると括弧書きになるので、(beat)は数回のキー入力で書けます。すでに書いた指示も候補に出ます。一人のセリフの間に入るト書きは普通のト書きで、戻ってきた登場人物名にはPlotが(CONT’D)を付けます。不要ならドキュメント設定でオフにできます。セリフがページをまたぐと、PDFがMOREとCONT’Dを自動で入れます。

次によく聞かれること

書き手のよくある質問

セリフでは三点リーダーとダッシュのどちらを使う?

登場人物の声が消えていく、ためらう、また話し始めるときは三点リーダー、ほかの人物に遮られたり話し手が言いかけて変えたりして途切れるときはダッシュです。どちらも決まりではありません。大切なのは、記号ごとに役割を一つ決めて守ることです。

脚本の(beat)とはどういう意味?

セリフの途中の短い間です。登場人物が言葉を止め、何かが変わり、次の言葉の響きが変わります。タイミングで意味が変わる場所に使いましょう。視線や仕草のほうが多くを語るなら、代わりにト書きで書きます。

(beat)と(pause)の違いは?

両者を区別している標準的な資料はなく、どちらも次の言葉の前の短い沈黙を求めるものです。一つを選んで控えめに使うか、沈黙の間に登場人物がすることをト書きで書きましょう。

脚本で長い沈黙はどう書く?

ト書きで、その沈黙を埋めるものを通して書きます。長すぎる視線、沸き始めるやかん、誰も開けないドアなどです。ト書きなら、沈黙がどれほど長く感じられ、何を意味するのかを読み手に伝えられますが、括弧書きではそれができません。

用語集で定義

関連する書式のトピック