読ませる物語の情報と、画面の飾りを分ける
読み手に必要なのは、シーンを変える正確な文言と、それがどこに現れるのかが分かるだけの文脈です。その文言を囲むメニュー、タイムスタンプ、アイコン、メールのヘッダー、グラフィックデザイン上の判断がすべて必要になることはまずありません。
結論
まず物や画面をト書きで示し、観客が読めなければならない文言だけを書き写します。寄りの画が重要なときは、INSERT — THE NOTEやON MARA’S LAPTOPのような明確な表記を使い、そうでなければ情報は通常のト書きの段落に入れておきます。同じ場所の中での寄りの画のために新しいシーン見出しを立てず、ト書きでシーンに戻りましょう。
ページ上では
INT. ARCHIVE - NIGHT
Mara opens the recovered email.
INSERT - LAPTOP SCREEN
SUBJECT: HARBOR CAMERA 4
Delete the footage before sunrise.
Mara checks the clock: 5:41 A.M.
根拠の強さ
読み手に必要なのは、シーンを変える正確な文言と、それがどこに現れるのかが分かるだけの文脈です。その文言を囲むメニュー、タイムスタンプ、アイコン、メールのヘッダー、グラフィックデザイン上の判断がすべて必要になることはまずありません。
INSERT、ON SCREEN、CLOSE ON、ト書きでの簡単な表記は、いずれもプロの脚本に登場します。どれを選ぶかは、トーンの問題でもあり、強調の問題でもあります。明かす瞬間がフレーミングにかかっているならスペック脚本でも視覚的に主張してかまいませんが、ありふれた書かれた情報は、ショットのように表記したからといって分かりやすくなるわけではありません。
決まった型はひとつではありません
短い看板、見出し、メモなら、自然に読めて独立した視覚的な間を必要としない限り、ト書きの段落の中に置いたままでかまいません。
観客にじっくり見せること、明かすタイミング、周りのシーンに戻ることが重要なときは、その物に大文字のショットの行を独立して与えます。
ざっと目を通すだけの部分は要約し、一字一句読ませる必要のある行だけを引用します。映画で実際に声を使うならボイスオーバーを添えてもかまいませんが、書かれた文字はもともと台詞ではありません。
読みにくさと受け渡しのつまずき
受け取る相手に合わせて選ぶ
書かれた文字は、通常のPDFを普通の倍率で見て読めるようにし、物語に欠かせない文言だけを引用しましょう。提出先が明確に認めていない限り、スクリーンショットの埋め込みや飾りの模擬画面は避けます。
画面用グラフィック、権利処理、ローカライズ、正確なタイムスタンプ、端末の動作には、別の制作フローが必要になることがあります。各部署が最終的な画面デザインを詰める間も、承認済みの文言は脚本に残しておきましょう。
Plotでは、インサートの行と読ませる文言をト書きとして書き、セリフは耳に聞こえる言葉のために取っておきます。寄りの画はそのシーンの中にとどまるので、シーン一覧や香盤表で数える場所はひとつのままで、新しい場所は増えません。
次によく聞かれること
メモ、画面、写真など、観客が読んだり気づいたりする必要のあるものの寄りの画で、大文字の独立した行として書きます。進行中のシーンの中にとどまるので、新しいINT.やEXT.のシーン見出しは不要です。
ト書きの行で続けるか、戻ったことを示す必要があるならBACK TO SCENEと書きます。場所を一度も離れていない寄りの画のために、新しいシーン見出しを立てるのは避けましょう。
声に出して読まれる場合だけです。観客が読む文字はト書きに書きます。物語にとって重要な行だけを引用し、人物がざっと目を通す部分は要約しましょう。
インサート(INSERT)
観客が読み取るべき、または気づくべき細部へ一瞬切り替えるショットです。手紙、スマートフォンの画面、写真、物など。通常は INSERT に続けて、映るものを書きます。
POV
ページ上の POV は、たいてい登場人物の目(またはその代わりとなる機器)を通したショットを示します。創作の話では、視点とは、そのシーンが誰の体験を中心に描くかも意味します。
カメラ指示
カメラが何を映すか、どう動くかを読み手に伝える行です。ANGLE ON、CLOSE ON、BACK TO SCENE など。スペック脚本ではめったに使わず、物語が観客に特定の1つのものを見せることにかかっている瞬間のためにとっておきます。
スーパーインポーズ
映像に重ねて表示する文字や図版です。タイトル、日付、場所、字幕など。ページ上では一般に SUPER: または SUPERIMPOSE: に続けて、表示する文言を書きます。
ト書き
観客が見るもの、聞くものを現在形で書く、脚本の描写部分です。描写とも呼ばれます。