別名:インサートカット、INSERT SHOT
観客が読み取るべき、または気づくべき細部へ一瞬切り替えるショットです。手紙、スマートフォンの画面、写真、物など。通常は INSERT に続けて、映るものを書きます。
ページ上では
インサート
INSERT — スマートフォンの画面
帰ってこないで。
インサートは新しいシーンではなく、今のシーンの中で視線を向けさせるものです。届いたメッセージ、小切手の署名、アリバイを証明する時計など、そうしなければ見えないままの情報で物語が動くときに使いましょう。その細部がすでにト書きで明らかなら、インサートは飾りになり、読みを遅くします。
スペック脚本では、インサートは少なく、物語に欠かせないものだけにしましょう。インサートを積み重ねると撮影台本のショットリストのように読め、ページの上から演出しているというカバレッジのコメントを招きます。観客に必要な正確な文言や映像を書いたら、時間の流れが紛らわしくならないかぎり、儀式のような BACK TO SCENE は使わずにシーンに戻りましょう。
制作では、インサートはスケジュールに組み込まれる撮影カットの一部として扱われます。「何か重要なものが見える」のようなあいまいなインサートは、あとで確認を求められます。具体的な名詞と、読める文言を選びましょう。インサートを多用する書き方を試すときは、保存ポイントで前の原稿を守っておけば、ページがまだ息をしているかを比べられます。
いいえ。インサートは今のシーンの中で細部へ切り替えるものです。新しいシーン見出しは場所や時間を変えますが、インサートは細部を見せたあと、たいてい同じシーンに戻ります。
特定の細部を読み取ることに物語がかかっているときだけにしましょう。頻繁なインサートはショットリストのように感じられます。クローズアップそのものがビートでないかぎり、わかりやすいト書きを優先しましょう。
戻ったことがあいまいになりそうなときに使います。次の行で前のシーンが続いていることが明らかなら、多くの原稿はこの表記を書かずにそのままト書きを続けます。
はい。細部を読んでいる間も声を続けられます。ただし、どちらも読み取れるようにしましょう。詰まったセリフと、画面上の詰まった文字は、同じ注意を奪い合います。