ショットサイズ
別名:ショットの種類、画角のサイズ
画面が被写体をどれだけ映すかによる呼び名で、風景の超ロングショットから目の超クローズアップまであります。引きのショットは情報を、寄りのショットは感情を伝えます。
同じ面接を、二通りの構図で。
- ロングショット
- 長いテーブルを挟み、三人の面接官と向き合うルース。
- クローズアップ
- もう片方の手に強く食い込むルースの親指。
実践では
ショットサイズ(camera shots)は、画面が被写体をどれだけ映しているかによってショットを呼び分ける名前です。風景全体を収める超ロングショットから、目一つだけを映す超クローズアップまであります。主なサイズは、ロングショット(ルーズ、引き)、フルショット、ニーショット、ウエストショット、バストショット、クローズアップ(アップ、寄り)、そして超クローズアップです。どのサイズも、観客にどのくらいの距離に立ち、どのくらい感じるべきかを伝えます。
ショットサイズは、一つの画面の中にある三つの選択の一つです。残りの二つは、アングル(ハイアングル、ローアングル、アイレベル、ダッチアングル)と、動き(フィックス、パン、ティルト、ドリー、トラッキング、手持ち)です。ショットリストはそれらを組み合わせて「バストショット、ローアングル、ゆっくりトラックイン」のように書きます。ショットは役割でも呼ばれます。エスタブリッシング・ショットは場所を示し、肩越しショットは会話を収め、主観ショットは人物が見ているものを映します。
目安は、引いたショットほど情報を、寄ったショットほど感情を伝えるということです。ロングショットは誰がどこにいるかを教え、クローズアップは一人の人物が何を感じているかを教えます。監督はサイズを切り替えて観客が何に気づくかをコントロールします。だからこそ、引きで始まって寄りで終わるシーンは、迫ってくるように感じられるのです。
脚本が名指しせずに示すショット
INT. ガラス張りのオフィスタワー - ロビー - 昼
何百人もの社員が大理石の床を行き交う。その中に、小さく、遅れて、書類ばさみを胸に抱えたルース(60代)がいる。
INT. 会議室 - CONTINUOUS
長いテーブルの片側に、ルースが一人で座っている。向かいには面接官が三人。
INTERVIEWER
あなたの年代の方を採用する理由は、何でしょう?
書類ばさみの上で組まれたルースの両手。片方の親指が、もう片方の親指に強く食い込む。
RUTH
あなたたちがこれからする失敗を、私はもう全部してきたからです。
このシーンは一度も「ロングショット」とも「クローズアップ」とも書いていません。それでも監督は、ページからすべてのサイズを読み取れます。ルースを小さく見せる広いロビー、力関係を見せるテーブル全体のショット、彼女の緊張を明かす手のインサート、そして部屋の空気を変える寄りの台詞です。観客が見るべきものを順番どおりに書くこと、それがスペック脚本のショットの選び方です。
サイズで分けたショットの種類
超ロングショット(extreme wide shot):被写体はとても小さいか映っておらず、砂漠や都市のスカイライン、戦場のように、場所が画面を支配します。ロングショット(wide shot):被写体の全身がまわりの空間とともに見え、環境の中にいる人物として映ります。フルショット(full shot):被写体が頭からつま先まで画面を満たします。
ニーショット(medium wide shot):膝のあたりから上を映すサイズで、英語ではカウボーイショットやアメリカンショットとも呼ばれます。ガンマンの拳銃のホルスターが収まることから、西部劇で有名になりました。ウエストショット(medium shot):腰から上で、会話の基本となるサイズです。表情が読めるほど近く、身ぶりが見えるほど遠い距離です。バストショット(medium close-up):胸から上で、大事な台詞に使われるサイズです。
クローズアップ(close-up):顔が画面を満たし、表情のわずかな揺らぎまでが意味を持ちます。超クローズアップ(extreme close-up):目、口、引き金にかかった指のような、細部一つだけを映します。セルジオ・レオーネの西部劇は、砂漠の超ロングショットからガンマンの目の超クローズアップへと切り替え、一つのシークエンスの中でスケールの両端を使っています。
役割と構図で分けたショット
エスタブリッシング・ショット(状況説明ショット):ふつうは引きのショットで、シーンの始まりに置かれ、観客に今どこにいるのか、ときにはいつなのかを伝えます。ツーショット:二人の人物を一つの画面に収め、近いのか遠いのか、二人の関係を見せます。肩越しショット(over-the-shoulder shot):一人の人物の背後から、もう一人に向けて撮るショットで、会話を撮る標準的な方法です。観客の頭の中に両方の人物を置いておけるからです。
主観ショット(POV):人物が見ているものをそのまま映し、観客をその人物の目に置きます。インサート:メモ、時計、傷のように、物語にとって大事な物や細部を寄りで映すショットです。リアクション・ショット:誰かが何かを聞いたり見たりしたときの顔に切り替えるショットで、その出来事をどう感じればよいかを観客に伝えることがよくあります。
カメラアングルが、もう一つの層を加えます。見下ろすハイアングル(俯瞰)は被写体を小さく見せることがあり、見上げるローアングル(あおり)は力強く見せることがあります。アイレベルは中立です。ダッチアングルは画面を傾けて不安をほのめかし、真俯瞰は真上から見下ろします。
脚本にショットの名前を書くべきか
スペック脚本では、ほとんどの場合書きません。ショットの選択は監督と撮影監督のものであり、「CLOSE ON」や「WIDE SHOT」だらけの脚本は、書き手が監督をしようとしているように読めます。代わりに、ショットをほのめかすト書きを書きましょう。観客が見るものを、見る順番に、一行に一つの画で描くのです。細部を切り出す一行(「書類ばさみの上で組まれたルースの両手」)は、その言葉がなくてもインサートとして撮影されます。
例外もあります。観客が読まなければならないメモや、人物が双眼鏡で見ているもののように、インサートや主観ショットやエスタブリッシング・ショットが、ほのめかしでは伝えられない物語の情報を運ぶことがあります。そこでは短いショットの柱を書いてかまいません。映画が製作に入ってから書かれる撮影台本では、ショットをはっきり指定します。そのときにはカメラの計画が台本の一部になっているからです。
ショットサイズでシーンを形づくる
シーンは、強まるにつれて引きから寄りへと動くことがよくあります。エスタブリッシング・ショット、ウエストのツーショット、そして会話が転じるにつれて狭まっていく一人ずつのショットです。最後に引きへ戻れば、大きな部屋に一人残された人物という、その後の余韻を見せられます。型を破るのも同じくらい役に立ちます。穏やかなシーンに突然入るクローズアップは、この瞬間が大事だと告げるのです。
一つのサイズを保ち続けるのも、一つの選択です。長いシーンを一つのロングショットで撮りきれば、観客は距離を保ったまま、俳優の体が物語を語るのを見ることになります。多くのコメディや舞台劇に近いドラマがそうしています。この語彙を知っていれば、監督と話し、絵コンテを読み、思い描いた映画をほのめかすト書きを書くのに役立ちます。
よくある質問
ショットの主な種類は何ですか?
サイズでは、超ロングショット、ロングショット、フルショット、ニーショット、ウエストショット、バストショット、クローズアップ、超クローズアップです。役割では、エスタブリッシング、ツーショット、肩越し、主観、インサート、リアクションがあります。
ミディアムショット(ウエストショット)とは何ですか?
被写体を腰のあたりから上で収めるショットです。会話でいちばんよく使われるサイズで、表情が読めるほど近く、身ぶりが見えるほど広い画面です。
ワイドショット(ロングショット)とは何ですか?
被写体の全身と、そのまわりの環境の多くを見せるショットです。シーンがどこで起きているのか、誰がどこにいるのかを観客に伝えます。
クローズアップとは何ですか?
人物の顔や一つの物で画面を満たすショットで、アップや寄りとも呼ばれます。リアクションのような一つの細部に、注意と感情を集めます。
肩越しショットとは何ですか?
一人の人物の肩の後ろから、もう一人の人物、ふつうは話している人物に向けて撮るショットです。会話を撮る標準的な方法です。
主観ショット(POV)とは何ですか?
カメラが人物の目であるかのように、その人物が見ているものをそのまま映すショットです。人物が何かを見ているショットの直後に置かれることがよくあります。
脚本にショットを書くべきですか?
スペック脚本ではまれです。代わりに、ショットをほのめかすト書きを書きましょう。メモのインサートや人物の主観のように、物語の情報を運ぶときだけショットを名指しします。