境目を示したら、あとは普通に書く
夢の中でも、シーン見出し、ト書き、台詞の働きはほかの場面とまったく同じです。夢として読ませるのは、両端の明確な目印と、読み手が名前を挙げられる夢の主です。
結論
まず誰の夢なのかを示します。たいていは人物が眠っている姿を見せます。次に、独立したト書きの一行かシーン見出しの末尾にDREAM SEQUENCEと書いて始まりを示し、夢そのものは通常の脚本の書式で書きます。最後にEND DREAM SEQUENCEで閉じ、夢を見ていた人物が目覚める様子を見せれば、現実がいつ戻ったのか読み手に正確に伝わります。
ページ上では
INT. MARA'S BEDROOM - NIGHT
Mara sleeps, the unopened letter on her chest.
DREAM SEQUENCE
EXT. HARBOR PIER - DAY
The ferry is already gone. The letter in Mara's hand is blank.
END DREAM SEQUENCE
INT. MARA'S BEDROOM - NIGHT
Mara jolts awake.
根拠の強さ
夢の中でも、シーン見出し、ト書き、台詞の働きはほかの場面とまったく同じです。夢として読ませるのは、両端の明確な目印と、読み手が名前を挙げられる夢の主です。
読み手をだますための夢については意見が分かれます。始まりを示せば仕掛けがばれ、示さなければ、人物が目覚めたときに読み手がだまされたと感じるおそれがあります。目印を省くなら、目覚めの瞬間を紛れようのないものにし、それでも夢が物語の中で存在意義を持つようにしましょう。
決まった型はひとつではありません
DREAM SEQUENCEとEND DREAM SEQUENCEをそれぞれ独立したト書きの行にすると、複数のシーンにまたがる夢を囲めます。
EXT. HARBOR PIER - DREAM SEQUENCE - DAYのように見出しに目印を加える方法は、1シーンで終わる夢に向いています。終わりの目印はやはり必要です。
目印に加えて夢全体を斜体にする書き手もいます。ページ上では役立ちますが、ファイル形式を変えると斜体が失われることがあるので、それだけを合図にしてはいけません。
読みにくさと受け渡しのつまずき
受け取る相手に合わせて選ぶ
物語を支えるものでない限り、夢は短くまとめましょう。安易に驚かせたり、テーマを口で説明したりするための夢を読み手は警戒します。目印がはっきりしていれば、混乱させたかどうかではなく、そのシーンが果たす役割で評価してもらえます。
夢であっても、独自の場所、キャスト、時間帯を持つ撮影シーンであることに変わりはありません。夢の中に完全なシーン見出しがあれば、香盤表や撮影スケジュールでほかのシーンと同じように扱えます。
Plotでは、DREAM SEQUENCEとEND DREAM SEQUENCEをト書きとして書き、夢の中では通常のシーン見出しを使います。夢の中の場所も本物のシーン見出しのままなので、ほかのシーンと同じようにシーン一覧や制作用の香盤表に表示されます。
次によく聞かれること
どちらでもかまいません。独立したト書きの行は複数のシーンにまたがる夢を囲むのに向き、見出しにDREAM SEQUENCEを加える方法は1シーンの夢に向いています。どちらを選んでも、夢の終わりは示しましょう。
シーン見出しで夢の主の現実の場所に戻り、目覚めをト書きで見せます。びくっとする、息をのむ、目覚まし時計が鳴る、などです。その見出しの前にEND DREAM SEQUENCEを置けば、境目がはっきりします。
フラッシュバックは実際に起きたことを、夢は想像したことを見せます。目印の使い方は同じですが、手法の名前を正しく書くことで、読み手はそのシーンをどう読めばよいか分かります。