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物語の技法

舞台設定

別名:物語の舞台、時と場所

物語がいつ、どこで起きるかです。場所、時代、社会、そしてそれらが生み出す雰囲気を含みます。脚本では、すべての柱(シーン見出し)が舞台設定を示します。

実践では

舞台設定は単なる背景ではありません。物語が起きる時と場所は、登場人物に何ができるか、何を恐れるか、何を当たり前と思っているか、そして違うものを望むことにどれほどの代償が伴うかを決めます。同じプロットを都会のアパートから1930年の農場へ移せば、ほとんどすべての場面を書き直す必要があるでしょう。

脚本において、舞台設定はページの上でもっとも実務的な要素です。どの場面も場所と時間帯を示す柱で始まり、脚本が制作に入ると、その柱が撮影スケジュール、予算、ロケ地のリストになります。

書き手は舞台設定を描写しすぎ、活かしきれないことがよくあります。家具を並べた段落は読み飛ばされがちです。そこに住む人について読み手に何かを伝える具体的な細部が一つあるほうが、あるいは人物の望みに逆らってくる場所があるほうが、はるかに多くの仕事をします。

誰が住んでいるかを語る舞台設定

家族ドラマの冒頭

EXT. ダンモア農場 - 夜明け

地平線まで続く平らな畑。そのすべてが売りに出されている。「売地」の看板は何度も倒れては立て直されたせいで、支柱がテープでぐるぐる巻きになっている。

INT. ダンモア農場の母屋 - 台所 - 連続

三世代分のカレンダーが、今も同じ釘に掛かっている。ルース(70代)が、まだ来ていない男のためにコーヒーを注ぐ。

それでも、彼女は二つ目のマグカップを置く。

二つの柱が場所と時間を示しており、書式が求めるのはそれだけです。残りは細部が引き受けます。テープで補修された看板は、この家族が何年も売るのを拒んできたことを、カレンダーは誰も何も捨てないことを語り、二つ目のマグカップは、セリフが一言も発せられる前に誰かがいないことを伝えます。舞台設定はすでに物語を始めています。

舞台設定とは

舞台設定とは、物語がどこで、いつ起きるかです。国から一つの部屋までの物理的な場所、歴史上の時代から一日の時刻までの時間、そしてそこに暮らす人々の生き方を形づくる慣習、階級、法、信仰といった社会を含みます。

舞台設定は雰囲気も運びます。天気、光、音、そして場所の状態が、場面の感じ方に影響します。同じ会話でも、午前3時の病院の廊下と、真昼の海辺とでは、まったく違って響きます。

舞台設定は、人物、プロット、対立、テーマと並ぶ物語の基本要素の一つです。短編小説なら1文で描かれることもありますが、ファンタジー小説や時代劇映画では、観客がその物語に惹かれる主な理由の一つになることもあります。

舞台設定の要素と種類

授業では、舞台設定を場所、時間、環境に分けることがよくあります。場所は「どこ」に答えます。都市、船、家、惑星などです。時間は「いつ」に答えます。年や時代、季節、時間帯、そして物語がどれだけの期間にわたるかです。環境は登場人物を取り巻く条件で、気候、文化、政治、そして空間を共有する人々を含みます。

書き手はまた、物語に不可欠な舞台設定と、背景としての舞台設定を区別します。不可欠な舞台設定がなければ、物語はほかのどこでも成り立ちません。『タイタニック』には船が必要で、『オデッセイ』には火星が必要です。背景としての舞台設定は、プロットをあまり変えずに差し替えられます。どこの都会でもかまわない多くのラブコメがその例です。

物語は、一部屋だけの舞台劇のように舞台が一つのこともあれば、ロードムービーのように多くの舞台を持つこともあります。『十二人の怒れる男』のような密室劇は、登場人物が出ていけないことを利用し、一つのロケーションで圧力を高めます。

登場人物としての舞台設定

舞台設定が物語を形づくるほど強いとき、それは登場人物のように振る舞うと言われることがあります。『シャイニング』のオーバールック・ホテルは家族を孤立させ、その弱さにつけ込み、何かを欲しているように見えます。『ジョーズ』のアミティの町は安全より利益を優先し、だからサメは殺し続けるのです。

『チャイナタウン』では、ロサンゼルスとその水源をめぐる争いこそが物語の本当の主題です。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、砂漠における水、燃料、人の欠乏が、あらゆる追跡と同盟を突き動かしています。

舞台設定が登場人物のように振る舞うのは、それが障害を生み、主人公の内面を映したり対照をなしたりし、物語の中で変化するか、そこにいる人々を変えるときです。

脚本における舞台設定

脚本のすべての場面は、柱(シーン見出し)で始まります。柱は、場面が屋内か屋外か、場所、時間帯を示します。たとえば「INT. ダンモア農場の母屋 - 台所 - 夜」のようにです。柱は必須で、読み手と制作チームが最初に目にするものです。

柱の下の描写は短くしましょう。本質的な見た目と、物語を語る細部一つを伝える1、2行です。監督、美術、ロケハン担当に余地を残し、細部は物語にとって大事なところに取っておきます。

舞台設定には制作上のコストがかかります。新しいロケ地ごとにスタッフの移動、許可、装飾が必要になり、夜の屋外撮影は高くつきます。低予算向けに書く人は、場面を少ないロケ地にまとめることが多く、それが脚本を引き締めることにもなります。

舞台設定をうまく書くには

一般的な細部より具体的な細部を選びましょう。「散らかった台所」は読み手に何も与えませんが、「流しに積み上がった皿、水切りかごには洗ったマグカップが一つだけ」と書けば、誰かが一人暮らしをしていると伝わります。人物や状況も明かす細部を探しましょう。

できるかぎり、行動を通して舞台設定を見せましょう。建て付けの悪い窓と格闘する人物、眠っている犬をまたぐ人物、決して沈まない太陽に目を細める人物は、誰かにその場所と向き合わせることで、場所そのものを見せています。

舞台設定に物語を圧迫させましょう。その場所が主人公にとって何を簡単にし、何を難しくするのかを考え、その圧力を場面に使います。人物たちが抗わなければならない舞台設定は、観客の記憶に残ります。

よくある質問

舞台設定とはどういう意味ですか?

物語がいつ、どこで起きるかを指します。場所、時代、そして登場人物を取り巻く社会や雰囲気を含みます。

物語の舞台設定とは何ですか?

物語の出来事が起きる時と場所、そしてそれを形づくる環境のことです。人物、プロット、対立、テーマと並ぶ、物語の基本要素の一つです。

舞台設定の例を教えてください。

雪に閉ざされた冬のオーバールック・ホテルは、『シャイニング』の舞台設定です。その孤立と大きさが、家族に起きるすべての出来事の条件をつくっています。

舞台設定にはどんな種類がありますか?

舞台設定は一般に場所、時間、環境に分けられます。また、物語がそれに依存する不可欠な舞台設定と、プロットを変えずに差し替えられる背景としての舞台設定も区別されます。

脚本では舞台設定をどう書きますか?

各場面を、屋内か屋外か、場所、時間帯を示す柱で始めます。その後に1、2行の描写を続け、すべてを並べるのではなく、物語を語る細部を一つ入れます。

舞台設定と世界観設定の違いは何ですか?

舞台設定は、物語がどこで、いつ起きるかです。世界観設定は、ファンタジーやSFの舞台設定が依存する、架空の世界のルール、歴史、仕組みを設計する作業です。

舞台設定は登場人物になりえますか?

比喩的な意味では、なりえます。障害を生み、独自の個性を持ち、そこにいる人々を変えるとき、舞台設定は登場人物のように振る舞います。『シャイニング』のオーバールック・ホテルがその例です。