別名:FADE IN:、FADE OUT.、FADE TO BLACK
脚本の始めと終わりを挟む古典的なトランジションです。FADE IN: で脚本(またはシークエンス)を始め、FADE OUT. や FADE TO BLACK で終えます。きっぱりとしたカットではなく、やわらかな区切りを示します。
ページ上では
フェード
FADE IN:
FADE OUT.
原稿の冒頭の FADE IN: は業界の習慣です。多くの読み手がそれを期待し、ソフトウェアが自動で入れることもよくあります。FADE OUT.(または FADE TO BLACK.)は、唐突な CUT TO ではなく、意図した落ち着きで物語を閉じます。脚本の途中のフェードは時間、記憶、章の区切りを示せますが、数ページごとに重ねると効果が薄れます。
現代のスペック脚本はさまざまです。FADE IN をまったく使わずに最初のシーン見出しから始めるものもあれば、この儀式を守るものもあります。正統かどうかより大切なのは、一貫性と意味です。どの幕も FADE TO BLACK で終わっているなら、本当にやわらかな着地が必要だったのか、それとも物語を実際に転換させる、より鋭いカットを書くことから逃げていたのかを問いましょう。
フェードを CONTINUOUS や LATER と混同しないようにしましょう。これらはシーン見出しに置く時間帯の表記で、光学的なトランジションではありません。章と章の間にタイトルカード、クロール、暗転を試すときは、前後のシーンをはっきり書き、演出としてのフェードを柱の書き忘れと制作が取り違えないようにしましょう。
今も多くのプロの原稿が FADE IN: で始まりますが、最初のシーン見出しから始まる現代のスペック脚本もたくさんあります。想定する読み手の期待に合わせましょう。迷信より一貫性が大切です。
実際には近い親戚のようなものです。FADE TO BLACK は行き先を示し、FADE OUT. は古典的な締めくくりです。原稿の途中で3つ目の同義語を作り出すのではなく、どちらかの形を一貫して使いましょう。
やわらかなトランジションそのものが狙いなら、かまいません。記憶、哀歌、章の転換点などです。きっぱりとシーンを変えたいだけなら、新しい見出し(とときどきの CUT TO:)のほうが、たいていすっきりします。
決まりにする必要はありません。幕の区切りは物語の転換の中にあります。光学的なフェードは任意の句読点です。使いすぎると、読み手は物語の転換点ではなく、CM前のつなぎ映像を予想するようになります。