別名:繰り返されるイメージ、反復モチーフ、主題のモチーフ
戻ってくるたびに意味を帯びていく、繰り返し現れるイメージ、物、セリフ、状況です。変化を付け忘れた背景ではなく、主張へと育つ質感です。
モチーフは、再び現れるたびに代償が変わることで役割を果たします。最初の黄色いコートは衣装、3度目は警告、最後は拒絶です。イメージに意味が積み重ならなければ、何度も撮っている背景の飾りにすぎません。近い手法に、伏線と回収があります。伏線はモチーフの初登場であることが多く、回収は再登場によって意味を捉え直させるものです。
カメラや舞台で実際に表せるモチーフを選びましょう。音、身ぶり、人物が離れられない場所などです。自由や家族といった抽象的な「テーマ」は、具体的な形を持って初めてモチーフになります。各幕の区切りに象徴を貼りつけて深みと呼ぶことがありますが、読者にはその継ぎ目が見えます。繰り返しをそのシーンの現在の役割に結びつけ、後で巧妙に見せるためだけの存在にしないことが大切です。
書き直した後は、両方向から点検します。戻ってこないイメージと、準備のない再登場を拾いましょう。読み合わせで誰も最初のコートを覚えていなければ、忘れられたモチーフがわかります。脚本講評では、単なる反復が「豊かなイメージ」と褒められることもあります。モチーフを削ってもウォントの展開が変わらないなら、それは飾りだったということです。
テーマは物語の主張です。モチーフは、その主張の一部を運ぶ具体的な繰り返しです。「悲嘆」はテーマで、何度も現れる洗っていないコーヒーマグはモチーフです。ただし、戻るたびに代償が増す必要があります。
きれいに回収できる数だけです。書き手だけがメモの中で覚えていて、観客が気づかなかった美しい小物が十数個あるより、明確な繰り返しが2つか3つあるほうが効果的です。
関連はありますが、同じではありません。チェーホフの銃は、必ず使われなければならない伏線です。モチーフは筋書きを動かす道具にならず、イメージや状況として戻ることもあります。それでも意味は変わる必要があります。変わらなければ、暖炉の上にいつまでも置かれた銃にすぎません。
いいえ。ト書き(括弧)で象徴だと告げる必要があるなら、イメージが役割を果たしていません。演技で表せる繰り返しを信頼しましょう。解説はト書きではなく、脚本講評に取っておきます。