葛藤
別名:対立、コンフリクト
人物が望むものと、それを阻むものとのあいだの争いです。外的葛藤では、人物が他の人物、社会、自然、テクノロジーと対立します。内的葛藤は人物の心の中の争いです。葛藤が人物に選択を迫り、その選択が物語を動かします。
実践では
どのシーンにも何らかの葛藤が必要ですが、どのシーンにも争いが必要なわけではありません。人物はそのシーンで何かを望んでいます。率直な答えや、ひとりになれる時間のような小さなものでも構いません。そして何かがそれを阻みます。何も阻むものがなければ決めるべきこともなく、そのシーンはたいていドラマではなく情報として読まれます。
強い物語は、外的葛藤の下に内的葛藤を重ねます。『ジョーズ』のブロディ署長はサメを追わなければなりませんが、水が怖いのです。外の問題が内の問題と向き合うことを彼に強いるので、クライマックスは両方を同時に解決します。二種類の葛藤が同じ選択にのしかかるとき、懸かっているものは個人的なものに感じられます。
葛藤は高まっていく必要があります。第二幕の障害が第一幕より難しくなければ、どれだけ出来事が起きても物語は停滞します。失敗や部分的な勝利のたびに、人物の逃げ場は狭まり、選択はより厳しくならなければなりません。そしてクライマックスで、物語全体が積み上げてきた決断を迫られます。
静かなシーンの葛藤
INT. 裁判所の廊下 - 昼
国選弁護人のダニエル(30代)が、法廷の外でオルティス夫人(50代)に追いつく。夫人は息子の学校の写真を手にしている。
ダニエル
取引に応じれば、二年で家に帰れます。
オルティス夫人
あの子が無実だったら?
ダニエルは口を開く。言葉が出てこない。
夫人は写真をバッグにしまい、彼を置いて法廷に入っていく。
誰も叫びませんが、葛藤は鋭いものです。ダニエルはオルティス夫人に司法取引を受け入れてほしい。夫人は息子のための正義を求めている。そして取引そのものに対するダニエル自身の迷いが、シーンの下にある内的葛藤です。彼の沈黙が転換点です。彼が議論に負けるのは、半ば夫人に同意しているからです。
物語における葛藤とは
葛藤とは、目標を追う人物が出会う抵抗のことです。シド・フィールドは著書『Screenplay』で、すべてのドラマは葛藤であると簡潔に述べています。葛藤がなければ行動はなく、行動がなければ人物を見せる手立てもありません。人は圧力の下で何をするかによって、自分が何者かを示すからです。物語とは、葛藤と、それが迫る選択の連なりです。
葛藤は三つの要素からなります。何かを望む人物、その前に立ちはだかる障害、そして結果に意味を与える懸かっているものです。どれか一つでも欠ければ葛藤は崩れます。はっきりした望みのない人物はただ反応するだけになり、簡単に取り除ける障害は緊張を生まず、懸かっているものが小さければ大きな争いでさえ重みを失います。
葛藤は口論と同じではありません。二人の人物がどうでもいいことで大声で言い争うこともあれば、二人の関係のすべてが懸かっているのに礼儀正しく黙っていることもあります。大事なのは目標どうしの対立です。映画史に残る名場面の多くは静かなシーンであり、葛藤は語られないことの中にあります。
葛藤の種類と例
外的葛藤では、人物が自分の外にある力と対立します。人物対人物がもっとも一般的な形で、『羊たちの沈黙』のクラリス・スターリングと彼女が追う殺人犯がその例です。人物対社会では、ひとりの人間が制度や規則と対立します。『ハンガー・ゲーム』で独裁国家の首都キャピトルに立ち向かうカットニスがそうです。
ほかの外的な形には、人物対自然と人物対テクノロジーがあります。前者は、チャック・ノーランドが島でひとり生き延びる『キャスト・アウェイ』、後者は、乗組員が宇宙船のコンピューターHAL 9000の裏をかかなければならない『2001年宇宙の旅』です。運命や超自然的なものとの対立を加えるリストもあり、多くのホラー映画がこれにあたります。
内的葛藤は人物の内側の争いです。二つの欲求のあいだ、望むものと本当に必要なもののあいだ、あるいは目標と恐れのあいだで起こります。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でウィルの本当の敵は、見捨てられることへの彼自身の恐れです。『ゴッドファーザー』では、敵対するファミリーとのマイケルの外的な戦いと並行して、自分が何者になりつつあるのかをめぐる内的な戦いが進みます。
脚本で葛藤を書く方法
具体的な望みから始めましょう。シーンを書く前に、そのシーンの終わりまでに登場人物それぞれが何を望んでいるかを決め、それらをぶつけ合わせます。目標が劇的である必要はありません。夕食を早く切り上げたい息子と、息子にいてほしい母親だけでも、その下で懸かっているものがはっきりしていれば、ひとつのシーンを支えられます。
障害を能動的にしましょう。自分も何かを望み、主人公が動けばそれに合わせて動く相手は、鍵のかかったドアよりはるかに大きな圧力を生みます。敵対者に計画と理由を与え、一方の動きがもう一方の状況を変えるようにします。優れた葛藤は、両方の人物に選択を続けさせます。
高めてから、選択を迫りましょう。葛藤の一巡ごとに人物は何かを失い、選べる道は狭まっていくべきです。クライマックスでは、外的葛藤によって人物が、内的葛藤を解決すること、つまり自分が変わることでしか勝てない状況に追い込まれるべきです。葛藤がまったくないシーンがあれば、物語にそのシーンが必要かどうかを問い直してください。
よくある質問
物語における葛藤とは何ですか?
葛藤とは、人物が望むものと、その前に立ちはだかる障害とのあいだの争いです。葛藤が人物に選択を迫り、その選択が筋を進め、人物が何者かを明らかにします。
内的葛藤と外的葛藤の違いは何ですか?
外的葛藤では、人物が他の人物、社会、自然など、自分の外にあるものと対立します。内的葛藤は人物の内側で起こるもので、恐れ、罪悪感、反対方向に引っ張り合う二つの欲求などがそうです。
葛藤の主な種類は何ですか?
よく挙げられるのは、人物対人物、人物対社会、人物対自然、人物対テクノロジー、人物対超自然または運命、そして人物対自分自身です。最後のものが内的葛藤で、残りは外的葛藤です。
内的葛藤の例にはどんなものがありますか?
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のウィルは才能あふれる若者ですが、見捨てられることを恐れて、差し出されるチャンスをことごとく自分で台無しにします。その恐れに比べれば外の障害は小さく、物語は彼がそれに向き合えるかどうかにかかっています。
どのシーンにも葛藤は必要ですか?
ほとんどのシーンには、静かなものであっても何らかの抵抗が必要です。人物が何かを望み、それが簡単には手に入らない状態です。葛藤のないシーンはたいてい情報を伝えるためだけにあり、削ったり別のシーンに統合したりできることがよくあります。
葛藤は敵対者と同じものですか?
いいえ。敵対者は葛藤の源のひとつで、たいていは主要な対抗勢力です。葛藤は自然、社会、他の人物、主人公自身の恐れからも生まれます。強い物語は、たいてい複数の源を使っています。