子音韻
別名:Consonance、コンソナンス
近くにある言葉で同じ子音を、ふつうは言葉の中や終わりで繰り返すことです。「pitter-patter」「odds and ends」、『マクベス』の「struts and frets」。行に手ざわりとリズムを与えます。
実践では
子音韻は、行に手ざわりを与えます。母音が言葉の音楽を運ぶなら、子音はその輪郭で、子音を繰り返すと、口の中での行の感じ方が変わります。硬いkやtの連なり(「時計がカチカチ、やかんがコトコト」)は短く張りつめて聞こえ、柔らかいs、sh、lの連なり(「さらさらと、しずかに寄せる波」)は、描かれるものによって、穏やかにも、静かにも、不気味にも聞こえます。
脚本では、子音韻は口に出される台詞と、リズムのために読まれるわずかなト書きで最も大切になります。硬い子音を繰り返した脅しはより硬く、柔らかい子音で作った子守歌はより柔らかく聞こえます。俳優は考えるより先に子音韻を感じます。言うのが楽しい台詞と、どうしてもうまく響かない台詞がある理由のひとつがそれです。
よくある失敗は、早口言葉になるまでひとつの音を重ねること、そしてはっきり言わなければならない台詞にsの音を積み上げ、マイクでシューシューと鳴らしてしまうことです。行がもともと意味していることを強めるために使い、数語にとどめ、声に出して確かめましょう。
脅しの中の子音韻
INT. 古いアパートの階段 - 夜
裸電球。ローザ(20代)が自分の体で部屋のドアをふさいでいる。その下の階段を、クレイマー(60代)が一段ごとに杖でコツンと突きながら上ってくる。
KRAMER
家賃が遅いぞ、ローザ。鍵は替わる。家具は壊れる。子どもは凍える。
彼が最上段に着く。コツン。
ROSA
なら、かかってきなよ。
クレイマーの台詞は硬い「k」の音を繰り返します(家賃、鍵、替わる、家具、壊れる、子ども、凍える)。そして短い文に切れて、杖の音のように一つずつ落ちてきます。子音韻が、脅しをその正体どおりに、打撃の一覧として響かせるのです。ローザの返事は「かかってきなよ」で同じ「k」を拾い、その音を彼に投げ返します。
子音韻とは
子音韻(コンソナンス)とは、近くにある言葉で同じ子音を繰り返すことで、ふつうは言葉の中や終わりで起こります。英語の「pitter-patter」「odds and ends」「struts and frets」がその例です。英語のconsonanceはラテン語のconsonare(ともに響く)から来ています。
繰り返す音は言葉のどこにあってもかまいませんが、この用語はふつう語頭以外での繰り返しを指します。語頭での繰り返しは頭韻で、頭韻を子音韻の特別な一種とみなす人も多くいます。日本語の音はほとんどが子音と母音の組なので、子音を揃えると「か」「け」「こ」のように頭韻と重なることがよくあります。どの音の技法でも、数えるのは文字ではなく音です。
名前のある一種がシビランス(歯擦音の反復)で、s、sh、zのようなシューという音を繰り返します。よく耳につくので独自の名前があります。この音で満ちた行はささやくように、またはシューッと鳴るように聞こえ、詩人は秘密、蛇、風、海のためにそれを使います。
文学と映画の子音韻の例
シェイクスピアの『マクベス』は人生を「a poor player / That struts and frets his hour upon the stage」と描き、strutsとfretsで繰り返されるtとsが、役者の気取った歩みをせわしなく小さなものに聞こえさせます。エドガー・アラン・ポーの「The Raven」は「the silken, sad, uncertain rustling of each purple curtain」という有名な歯擦音の連なりで一連を始め、読むうちに部屋が衣ずれの音を立てます。
ジェラード・マンリー・ホプキンズは濃い子音韻で詩を組み立て、「Glory be to God for dappled things」ではd、p、lの音が行にまだらの手ざわりを与えています。エミリー・ディキンソンは子音韻を不完全韻に使い、語末の子音は共有しても母音は共有しない言葉を組み合わせて、詩に独特の傾いた響きを与えました。
映画やテレビでは、子音韻は決め台詞や悪役に現れます。引用されるための台詞は、強い音節で子音を繰り返してパチンと決まるように作られることが多く、悪役の低い語りはsやshの音に寄りかかって、なめらかさと危うさを同時に出します。意識して計画されることはまれですが、響きが正しくなるまで台詞を書き直すと、自然に加わっていることがよくあります。
子音韻、頭韻、母音韻の違い
三つとも、近くの言葉で音を繰り返します。子音韻は子音を言葉のどこでも、ふつうは中や終わりで繰り返します(「the lumpy, bumpy road」)。頭韻は言葉の最初の音を繰り返します(「big brown bear」)。母音韻は母音を繰り返します(「go slow over the road」)。
子音韻と脚韻も近い親戚です。二つの言葉が母音のあとの子音は共有し、母音そのものは共有しないとき(英語の「black」と「block」、「years」と「yours」)、子音の韻、つまり不完全韻の一種になります。詩人はそれを使って、完全な韻の鐘のような響きなしに言葉を結びつけます。
行はよく技法を混ぜます。「sweet smell of success」は語頭のsで頭韻を踏み、「success」の中でもsを繰り返します。すべての繰り返しを分類する必要はありません。行がどの音に寄りかかっていて、それが意味に合っているかを聞き取れれば十分です。
子音韻の使い方
効果に合わせて子音を選びます。硬い破裂音(b、d、g、k、p、t。日本語ならか行、た行、ぱ行、ば行)は唐突に響き、怒り、アクション、笑い、脅しに合います。柔らかく続く音(f、l、m、n、s、sh。日本語ならさ行、ま行、な行、ら行)はなめらかに響き、静けさ、誘惑、悲しみ、低い脅しに合います。まず意味の合う言葉を選び、そのうえで音も合うものを優先しましょう。
強く発音される部分に置きましょう。ほとんど発音されない子音を繰り返してもあまり効きませんが、言葉のいちばん強い部分にある子音は毎回聞こえます。ひとつの言い回しに二、三回の繰り返しがあれば、感じ取ってもらえます。
台詞は、逆の問題についても声に出して確かめましょう。sの音だらけの台詞はマイクでシューシュー鳴り、硬い子音が詰まった台詞(「東京特許許可局」)は早口言葉です。俳優が言う台詞なら、言えるものになっているかを確かめましょう。
よくある質問
子音韻とは、簡単に言うと何ですか?
子音韻は、近くにある言葉で同じ子音が、ふつうは言葉の中や終わりで繰り返されることです。英語の「pitter-patter」のtや、「tick-tock」のckがその例で、行に手ざわりとリズムを与えます。
子音韻にはどんな例がありますか?
英語の日常表現では「pitter-patter」「odds and ends」「tick-tock」があります。文学では『マクベス』の「struts and frets」や、ポーの「The Raven」の「silken, sad, uncertain rustling of each purple curtain」が有名です。
子音韻と頭韻の違いは何ですか?
頭韻は近くの言葉の最初の音を繰り返します(「big bad bear」)。子音韻は子音を言葉のどこでも、特に中や終わりで繰り返します(「odds and ends」)。頭韻を子音韻の一種とみなす人も多くいます。
子音韻は母音韻と同じですか?
いいえ。子音韻は子音を繰り返し、母音韻は母音を繰り返します。「pitter-patter」は子音韻(t)、「go slow over the road」は母音韻(長いo)です。ひとつの行が両方を使うこともあります。
シビランスとは何ですか?
シビランスは、s、sh、zのような歯擦音を繰り返す子音韻の一種です。ポーの「silken, sad, uncertain rustling」がその例です。言葉によって、行をやわらかく秘めやかにも、鋭く不吉にも聞こえさせます。
書き手はなぜ子音韻を使うのですか?
子音韻は音で言葉を結びつけ、行にリズムを与え、その感情を耳に聞こえるものにします。硬い子音は荒く、切迫して響き、柔らかい子音はやさしく、ずる賢く響きます。詩人は不完全韻にも使い、演説の書き手や脚本家は、台詞を覚えやすくするために使います。