Plotは早期アクセス中です。つまり、書き手が壁にぶつかってから私たちがそれを知るまでの時間は、四半期ではなく数時間です。このフィードバックの循環こそ、開かれた場で作ることのいちばん良いところです。同時に落とし穴でもあります。いちばん大きな声の要望をそのまま出していけば、機能の山が残るだけで製品にはなりません。そこで私たちが代わりに使っている視点を紹介します。
声は、何を求めているかではなく何を示しているかで分けるこのセクションへのリンク
機能の要望は答えです。私たちの仕事は、その問いを取り戻すことです。書き手がボタンを求めるとき、そのボタンは、いま感じている問題に対する本人なりの解決策です。そして多くの場合、問題は本物でも、提案されたボタンが最善の解決策とは限りません。だから、届いた声はどれも2回読みます。1回目は文字どおりの要望として、2回目はその奥にある引っかかりを探すために。
- その書き手が本当にしようとしていることは何か。機能ではなく、その奥にある目標です。
- どれくらいの頻度で、どれくらい多くの書き手から出てくるか。印象の強い要望ひとつはデータ点のひとつにすぎません。同じ領域の控えめな声が5つあれば、それはパターンです。
- その解決策は土台に沿っているか、それとも土台に逆らっているか。最良の変更は、バージョン管理、構造化された文書、スキルから自然に生まれます。その土台に逆らう変更は警告のサインです。
- 製品のほかの部分にどんなコストがかかるか。どの機能も、表面を広げるものでもあります。保守し、説明し、ほかの人の邪魔にならないようにしておく必要があります。
土台がフィルターになるこのセクションへのリンク
Inkwellは特定の土台の上に作られています。文書は構造化されたデータで、履歴は変更できない保存ポイントの連なりで、AIは確認できるスキルとして働きます。その土台と自然に組み合わさる要望は、安く、長持ちします。土台を回避しなければならない要望は、高くつき、壊れやすいものです。そしてたいていは、要望と私たちのモデルのどちらかの形が間違っているサインです。
具体的に言うと、「本読み用の2つの稿を並べて比べたい」は土台に沿っています。2つの保存ポイントの比較にすぎず、土台がすでに正確にしてくれるものだからです。「整形済みのPDFを自由に編集して、元に同期させたい」は土台に逆らいます。PDFは構造化されたデータを描画したものであって、正しい原本ではないからです。書き手の熱量は同じでも、コストと持続性はまったく違います。前者にはすぐにイエスと言い、後者にはゆっくり慎重にイエスと言います。
いまの順番このセクションへのリンク
構造化エディターと脚本のパーサーが最初に来ました。あとから加わるあらゆる機能が、理解できる下書きを必要とするからです。次にバージョン管理が続きました。保存ポイント、下書きライン、意味的な変更の追跡、そして取り込みです。台詞の推敲、連続性の確認、脚本の評価レポートは、その同じ構造化された下書きの上で動き、横に2つ目のコピーを作ることはしません。Canvasはその土台を汎用の文書に広げ、制作向けの作業はPlotを、WGAの改訂色の順序、ページのロック、Aページ、納品用のエクスポートへと進めます。書き手にとっての利点は連続性です。本読み用の稿、監督による推敲、制作への引き渡しが、たどれるひとつの履歴の中の瞬間として残ります。現在の提供状況は会社紹介ページをご覧ください。
大型リリースより一定のリズムでこのセクションへのリンク
チームが小さく、循環が短いので、まれで大がかりなリリースよりも、頻繁で範囲の狭いリリースを選びます。範囲の狭いリリースは考えやすく、元に戻しやすく、きっかけになった声と結びつけやすいものです。また、次のリリースを翌週の作業に向けたままにしておけます。ひとつの変更を1文で説明できず、1〜2週間で出せないなら、たいていはまず小さく分けたほうがよいのです。
これが方法のすべてで、意図して地味にしています。声は答えではなく問いを探して読む。土台から自然に生まれる変更を選ぶ。小さく出し、頻繁に出し、表面は把握できる範囲にとどめる。脚本執筆ソフトの中でいちばん長い機能リストにはならないでしょう。目指しているのは、1年後にも使う意味のあるツールです。