# 修辞技法と文学技法を、例とともに

> 文学技法とは、書き手が文章の意味や伝わり方を形づくるための技術です。メタファー、フラッシュバック、レッドヘリング、そして内容どおりに響く一文。ここにある技法にはそれぞれ専用のページがあり、脚本や本からの例を載せています。

## 比喩と表現

比較、誇張、イメージ。一文が字義以上のことを語るしくみです。

- [比喩表現](https://www.inkwell.software/ja/glossary/figurative-language): 言葉を文字どおりの意味を超えて使い、イメージや感情や考えを生み出す表現です。隠喩、直喩、擬人法、誇張法、皮肉などの修辞技法を含みます。「バケツをひっくり返したような雨」は比喩で、「強い雨」は文字どおりの表現です。
- [メタファー（隠喩）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/metaphor): 「ような」を使わずに、あるものを別のものとして描く比喩です。「時間は泥棒だ」のように、文字どおりの言葉では伝えられない感情や考えを運び、読み手は一瞬で理解します。
- [直喩](https://www.inkwell.software/ja/glossary/simile): 「ように」「みたいな」などを使って、異なる二つのものを比べる比喩表現です。「ライオンのように勇敢」「明かりがついたような笑顔」。比較が表に出ていることが、直喩を隠喩と分けています。
- [アナロジー](https://www.inkwell.software/ja/glossary/analogy): あるものが、より身近なものと同じように働くと示して、説明したり論じたりする比較です。心臓をポンプに、電気を管の中の水にたとえる。直喩が似ていることを描くのに対し、アナロジーは構造をまるごと移し替えます。
- [擬人法](https://www.inkwell.software/ja/glossary/personification): 動物、物、場所、考えなど、人間でないものに人間の性質や行動や感情を与える表現です。「風がうなった」「眠らない街」のように、命のないものを生きているように感じさせ、雰囲気を与えます。
- [誇張法（ハイパーボリー）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/hyperbole): 文字どおりに受け取られることを意図しない、わざとの誇張です。「百回言った」「このかばん、一トンはある」のように、強調し、笑わせ、人物の気持ちの強さを伝えます。
- [撞着語法](https://www.inkwell.software/ja/glossary/oxymoron): 「耳をつんざく沈黙」「甘い悲しみ」「公然の秘密」のように、矛盾する二つの言葉を組み合わせる修辞技法です。ぶつかり合いが読み手を立ち止まらせ、どちらの言葉だけでも言えないことを伝えます。
- [イメージ表現](https://www.inkwell.software/ja/glossary/imagery): 五感に訴える描写の言葉です。読み手は場面を説明されるのではなく、見て、聞いて、嗅いで、味わって、触れることになります。「トタン屋根を叩く雨の音」はイメージ表現で、「雨が降っていた」はそうではありません。
- [引喩（アリュージョン）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/allusion): 読み手が知っているはずの人物、場所、物語、出来事への、短く間接的な言及です。不利な戦いを「ダビデとゴリアテ」、理想家を「ドン・キホーテ」と呼ぶように、説明せずにその意味を持ち込みます。
- [寓意（アレゴリー）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/allegory): 人物、場所、出来事がそれ自体を超えた何かを表し、作品全体が第二の意味を持つ物語です。意味はふつう道徳的、政治的なもので、『動物農場』は農場の反乱の形でロシア革命を語ります。
- [モチーフ](https://www.inkwell.software/ja/glossary/motif): 戻ってくるたびに意味を帯びていく、繰り返し現れるイメージ、物、セリフ、状況です。変化を付け忘れた背景ではなく、主張へと育つ質感です。
- [象徴](https://www.inkwell.software/ja/glossary/symbolism): 物、色、場所といった具体的なものに、それ自体より大きな考えを表させる技法です。『グレート・ギャツビー』の緑の光は本物の光であると同時に、ギャツビーが憧れながら手の届かないもののすべてを表しています。
- [換喩](https://www.inkwell.software/ja/glossary/metonymy): あるものを、それと密接に結びついたものの名前で呼ぶ比喩です。大統領を「ホワイトハウス」、政界を「永田町」、経営陣を「背広組」と呼ぶのがその例です。近い親戚の提喩は、部分で全体を表します。
- [ライトモティーフ](https://www.inkwell.software/ja/glossary/leitmotif): ひとつの人物、場所、考えに結びつけられ、繰り返し現れる旋律、言い回し、イメージで、戻ってくるたびにその対象を思い起こさせます。『ジョーズ』のサメの二音や、ダース・ベイダーの「帝国のマーチ」が有名な例です。

## 音とくり返し

くり返される音や言葉と、それが声に出したときの響きをどう変えるか。

- [頭韻](https://www.inkwell.software/ja/glossary/alliteration): 近くにある言葉の頭で同じ音を繰り返すことです。英語の「Peter Piper picked a peck of pickled peppers」、日本語の「生麦生米生卵」。名前、タイトル、キャッチコピー、台詞を記憶に残します。
- [母音韻](https://www.inkwell.software/ja/glossary/assonance): 近くにある言葉で同じ母音を繰り返すことです。まわりの子音は問いません。「The rain in Spain stays mainly in the plain」。行の空気を形づくり、不完全韻を生みます。
- [子音韻](https://www.inkwell.software/ja/glossary/consonance): 近くにある言葉で同じ子音を、ふつうは言葉の中や終わりで繰り返すことです。「pitter-patter」「odds and ends」、『マクベス』の「struts and frets」。行に手ざわりとリズムを与えます。
- [オノマトペ](https://www.inkwell.software/ja/glossary/onomatopoeia): 音や様子をまねて表す言葉です。ブンブン、シューッ、ガシャン、ジュージュー、ニャー。音をそのまま読み手の耳に届け、脚本ではト書きの中で、シーンが頼っている音を示します。
- [アナフォラ（首句反復）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/anaphora): 連続する文や節の冒頭で同じ語句を繰り返す技法で、演説、詩、台詞にリズムと強調を生みます。
- [連辞畳用](https://www.inkwell.software/ja/glossary/polysyndeton): 列挙のすべての項目のあいだに接続詞を繰り返し（「これと、これと、これと」）、リズムを遅くして一つひとつの項目に重みを与える技法です。その反対の接続詞省略は、「来た、見た、勝った」のように接続詞を落とします。

## アイロニー、風刺、説得

言うことと意味することをずらす技法と、観客を納得させる訴えかけ。

- [アイロニー](https://www.inkwell.software/ja/glossary/irony): 言われたことと意味されていることのずれ、あるいは予想されたことと実際に起きることのずれです。主な種類は言葉のアイロニー、状況のアイロニー、劇的アイロニーの三つです。
- [劇的アイロニー](https://www.inkwell.software/ja/glossary/dramatic-irony): 観客は知っているのに、登場人物は知らない状態です。その人物のセリフすべてに二重の意味が生まれ、本人が気づくのを待つことが緊張になります。
- [ジャクスタポジション（対置）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/juxtaposition): 対照的な二つのもの、つまり人物、イメージ、シーン、考えを並べて置き、互いを際立たせる技法です。喜びの隣に悲しみ、豊かさの隣に貧しさを置くと違いは見逃せなくなり、観客は自分で結論を導きます。
- [風刺](https://www.inkwell.software/ja/glossary/satire): 誇張、皮肉、嘲笑などを使って、愚かさや悪徳や権力の乱用を暴き、批判するユーモアです。標的は実在の人物、組織、慣習で、観客にそれをはっきり見せることを目指します。
- [クリシェ](https://www.inkwell.software/ja/glossary/cliche): 「氷のように冷たい」や残り一秒で解除される爆弾のように、あまりに何度も使われて力を失った言い回し、イメージ、人物、筋の展開です。たいていの治療法は削除ではなく、具体的な細部です。
- [婉曲表現](https://www.inkwell.software/ja/glossary/euphemism): きつすぎる、露骨すぎる、気まずいと感じられる言葉の代わりに使う、穏やかで遠回しな言い方です。台詞では、人物が和らげて言うことが、その人が避けているものを明かすことがよくあります。
- [対照法](https://www.inkwell.software/ja/glossary/antithesis): 対立する考えを、しばしば同じ構文で並べる修辞技法です。「建物は守る。人は見捨てる」のように、釣り合った言葉が対立を際立たせます。
- [修辞疑問](https://www.inkwell.software/ja/glossary/rhetorical-question): 答えを求めるためではなく、主張や効果を生むために投げかける問いです。台詞では、挑発や説得に使ったり、人物が当然だと思っていることを示したりできます。
- [曲言法](https://www.inkwell.software/ja/glossary/understatement): 物事を実際より小さく穏やかに示すことです。失った片腕を「ただのかすり傷」と呼ぶように、言葉と真実の差がユーモア、アイロニー、抑制を生みます。よいことを「悪くない」と言う緩叙法はその一種です。
- [アフォリズム](https://www.inkwell.software/ja/glossary/aphorism): 「知は力なり」や「人生は短く、術は長い」のように、一般的な真理を短く覚えやすく述べた言葉です。小説では、人物のお気に入りのアフォリズムがその世界観を凝縮し、物語がしばしばそれを試します。
- [エトス・パトス・ロゴス](https://www.inkwell.software/ja/glossary/ethos-pathos-logos): アリストテレスが示した三つの説得の方法です。エトスは話し手の信頼性と人柄、パトスは聞き手の感情、ロゴスは論理と根拠に訴えます。力のある議論やスピーチやピッチは三つすべてを使います。

## 語りと視点

誰が物語を語り、その語り手がどこまで知っていて、どんな印象を残すか。

- [語りの視点](https://www.inkwell.software/ja/glossary/point-of-view): 物語がどこから語られるか、つまり誰が語り、どこまで知っているかです。一人称は「私」、二人称は「あなた」、三人称は「彼女」「彼」で語り、三人称には一人の人物に寄り添う形と全知の形があります。
- [語り手（ナレーター）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/narrator): 物語を語る声です。「私」として語る登場人物のこともあれば、物語の外にいる声のこともあります。語り手は作者ではなく、誰が語り、どこまで知っているかが、読者の知るすべてを形づくります。
- [信頼できない語り手](https://www.inkwell.software/ja/glossary/unreliable-narrator): 観客が全面的には信じられない語り手です。嘘をつく、記憶違いをする、誤解している、何かを隠している、といった理由によります。映像では多くの場合、ある人物が語るとおりに物語を見せるボイスオーバーや回想シーンの形をとります。
- [独白（ソリロキー）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/soliloquy): 人物がひとりきりで、あるいは誰にも聞かれずに、思いを声に出して語る台詞で、観客は人物が誰にも言わないことを聞くことになります。ハムレットの「生きるべきか死ぬべきか」が最もよく知られた例です。
- [ディクション](https://www.inkwell.software/ja/glossary/diction): 書き手が選ぶ言葉と、その言葉が運ぶ態度のことです。「亡くなった」と「くたばった」は同じ死を伝えますが、ディクションは誰が話していて、その人がどう感じているのかを教えてくれます。
- [トーン](https://www.inkwell.software/ja/glossary/tone): 言葉選び、細部、リズムに表れる、題材と観客に対する書き手や語り手の態度です。皮肉、重々しい、遊び心のある、苦々しい、温かい。同じ出来事も別のトーンで語れば別の物語になります。
- [ムード](https://www.inkwell.software/ja/glossary/mood): 物語が観客の中に生む感情です。恐怖、切なさ、静けさ、不安、喜び。書き手はムードを名指しするのではなく、場所、音、光、テンポ、言葉選びで作ります。
- [サブテキスト](https://www.inkwell.software/ja/glossary/subtext): 口に出された言葉の下にある、その瞬間の本当の意味です。人物が夕食や事件や天気の話をしている間に進んでいる、本当の駆け引きです。
- [語るな、見せろ](https://www.inkwell.software/ja/glossary/show-dont-tell): 創作の原則です。感情やテーマをセリフや描写で言葉にするのではなく、行動、映像、ふるまいで意味をドラマとして見せます。語ることにも役割はありますが、ドラマを省く近道として使うべきではありません。
- [氷山理論](https://www.inkwell.software/ja/glossary/iceberg-theory): アーネスト・ヘミングウェイの、省略によって書く原則です。最も重要な素材は書かず、自分では完全に把握し、見える細部にそれを運ばせることで、水面下にあるものを読者に感じさせます。
- [意識の流れ](https://www.inkwell.software/ja/glossary/stream-of-consciousness): 人物の思考を流れるままにページへ写す技法で、感覚、記憶、心配の間を連想で飛び、しばしば普通の句読点を使いません。ジョイスの『ユリシーズ』やウルフの『ダロウェイ夫人』が古典的な例です。
- [枠物語](https://www.inkwell.software/ja/glossary/frame-story): 別の物語を含む物語で、外側の語りの中で人物が本筋を語り、読み、思い出します。『プリンセス・ブライド・ストーリー』で孫に読み聞かせる祖父や、『タイタニック』で航海を回想する年老いたローズが枠です。
- [ヴィネット（小品）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/vignette): 完結した筋を持たずに、ひとつの瞬間、気分、人物、場所を切り取る短い場面やスケッチです。次に何が起こるかではなく、それがどんなふうなのかを見せます。『マンゴー通り、ときどきさよなら』はヴィネットで組み立てられています。
- [真実らしさ](https://www.inkwell.software/ja/glossary/verisimilitude): 本当らしく、現実らしく見える性質です。具体的な細部、一貫したルール、読者が理解できる動機によって、物語の世界や人物や出来事がその物語自身の条件のもとで信じられると感じられるとき、その物語には真実らしさがあります。

## プロットの仕掛け

物語を前に進め、観客に先を読ませない仕込み、回収、展開。

- [フォアシャドウイング](https://www.inkwell.software/ja/glossary/foreshadowing): 物語の早い段階で、後に起こることをほのめかす手法です。映像、セリフ、ルール、雰囲気などで観客に心の準備をさせ、その出来事が起きたときに都合よくではなく必然に感じられるようにします。
- [フラッシュバック](https://www.inkwell.software/ja/glossary/flashback): 物語の中でそれより前の時間に置かれたシーンやシークエンスです。脚本では FLASHBACK（または同様の表記）で切り替わりを示し、BACK TO SCENE か、現在を示すはっきりしたシーン見出しで戻ります。
- [イン・メディアス・レス](https://www.inkwell.software/ja/glossary/in-medias-res): 物語を出来事の真っただ中から始め、そこに至る経緯は後から補う手法です。ラテン語で「事の中心へ」を意味します。映像では、危機の場面のコールドオープンに続けて「2日前」のような字幕を出す形がよく見られます。
- [チェーホフの銃](https://www.inkwell.software/ja/glossary/chekhovs-gun): 物語が目立たせた細部は、必ず後で意味を持たなければならないという原則です。第一幕で壁に弾を込めた銃が掛かっているなら、終わるまでに発砲されるべきだということです。この助言をほかの書き手への手紙に記したアントン・チェーホフにちなみます。
- [伏線と回収](https://www.inkwell.software/ja/glossary/plant-and-payoff): 物語の早い段階で仕込んだもの（伏線）が、後で新しい意味や結果を伴って戻ってくること（回収）です。両方がつながると、観客は自分が賢くなったように感じ、展開にも説得力が生まれます。
- [レッド・ヘリング](https://www.inkwell.software/ja/glossary/red-herring): 観客を誤った結論へ導くために仕込む手がかりや細部です。本当の答えを、フェアさを保ったまま驚きとして届けられます。議論では本題から注意をそらすもの、ミステリーでは意図的なミスリードを指します。
- [マクガフィン](https://www.inkwell.software/ja/glossary/macguffin): 登場人物が必死に追い求める物や目標です。秘密の設計図、宝石、ケースなど。それが具体的に何であるかよりも、それが生み出す欲求、葛藤、追跡のほうが重要です。
- [どんでん返し](https://www.inkwell.software/ja/glossary/plot-twist): 観客が思っていた物語の意味を変える予想外の展開です。多くは、観客が信じていたことが偽りだったと明かします。よいどんでん返しはフェアです。手がかりは画面に映っていたので、真相を知ると前のシーンが違って読めます。
- [クリフハンガー](https://www.inkwell.software/ja/glossary/cliffhanger): 場面、エピソード、物語を、危険や事実の暴露が解決しないままの瞬間で終わらせる結末です。観客は何が起きるのかを知るために戻ってこなければなりません。テレビのアクト終わりやシーズン最終話の定番です。
- [デウス・エクス・マキナ](https://www.inkwell.software/ja/glossary/deus-ex-machina): 物語の内側から育つのではなく、外側からやって来る結末や救いです。突然の力、都合のよい登場、登場人物には解けなかった問題を解決してしまう偶然など。ラテン語で「機械仕掛けの神」を意味し、ギリシャ演劇で神々を舞台に降ろしたクレーンに由来します。
- [上昇展開](https://www.inkwell.software/ja/glossary/rising-action): きっかけとなる事件からクライマックスまでの出来事の連なりで、障害や紛糾が緊張と賭け金を高めていきます。たいてい物語でいちばん長い部分です。
- [フォーリングアクション（下降展開）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/falling-action): クライマックスのあと、結末の前に置かれる物語の部分です。クライマックスの結果が描かれ、残った筋が回収され、緊張が結末に向かってほどけていきます。
- [サスペンス](https://www.inkwell.software/ja/glossary/suspense): 観客が大切に思う人物に次に何が起こるのかについて感じる、不安な不確かさです。ヒッチコックのテーブルの下の爆弾のように、観客が危険を知っていて待たなければならないとき、サスペンスは高まります。
- [アナクロニズム](https://www.inkwell.software/ja/glossary/anachronism): ふさわしくない時代に置かれたもののことです。古代ローマで時を打つ時計、時代劇の中の現代のスラングなど。うっかりなら調べ不足の誤りであり、意図的なら技法になります。
- [プロットホール](https://www.inkwell.software/ja/glossary/plot-hole): 物語の論理にある穴や矛盾です。それまでのことからすると起こりえない出来事や、自分の知っていることに反して行動する人物などです。「どうしてさっさと助けを呼ばなかったの？」がその代表例です。

## キャラクターの技法

登場人物をつくるための類型、特性、役割。

- [キャラクターの類型](https://www.inkwell.software/ja/glossary/character-types): 登場人物を分類するための考え方です。複雑さで円形と扁平、変化するかどうかで動的と静的、おなじみの型なら紋切り型の人物、物語上の役割なら主人公、敵対者、引き立て役などに分けます。
- [キャラクターの元型](https://www.inkwell.software/ja/glossary/character-archetypes): 英雄、賢者（メンター）、トリックスター、影など、文化を問わず物語に繰り返し現れる役割です。元型が表すのは人物が物語の中で果たす働きであり、人物の人柄ではありません。そのため、まったく違う人物が同じ役割を担うこともあります。
- [キャラクターの特性](https://www.inkwell.software/ja/glossary/character-traits): 正直、無謀、忠実、虚栄心が強いなど、人物を決める性格、価値観、行動の性質です。特性は観客に何を期待すべきかを伝え、物語は圧力のもとでそれを試します。
- [フォイル](https://www.inkwell.software/ja/glossary/foil): ほかの人物、多くの場合は主人公との対比によって、その人物の資質を見えやすくする登場人物です。フォイルは主人公と同じ状況に置かれ、違うやり方で応えることが多いので、主人公の選択の一つひとつがフォイルの選択と照らし合わせて読めます。
- [トロープ](https://www.inkwell.software/ja/glossary/trope): 観客が多くの物語で見覚えのあるおなじみの型です。選ばれし者、敵同士から恋人へ、最後のひと仕事のような、人物のタイプ、状況、筋の展開を指します。書き手はトロープを正面から使うか、覆すか、言及します。
- [メアリー・スー](https://www.inkwell.software/ja/glossary/mary-sue): 何でも苦労なくこなし、誰からも称賛され、本当に試されることのない理想化された人物で、物語から緊張が失われます。名前は1973年の『スター・トレック』ファンフィクションのパロディに由来します。
- [ヒュブリス（傲慢）](https://www.inkwell.software/ja/glossary/hubris): 限界や警告、神々にまで逆らわせるほどの過度な誇りや自信で、たいていは人物の破滅を招きます。ギリシャ悲劇では悲劇の主人公の典型的な欠点です。
- [デュテラゴニスト](https://www.inkwell.software/ja/glossary/deuteragonist): 物語で主人公の次に重要な人物で、独自の目標と、多くの場合は独自のアークを持ちます。ギリシャ演劇では二番目の俳優を意味しました。
- [マニック・ピクシー・ドリーム・ガール](https://www.inkwell.software/ja/glossary/manic-pixie-dream-girl): 陰気な男性主人公に人生を楽しむことを教えるために存在し、自分自身の目標や内面を持たない、風変わりで自由奔放な女性の人物です。評論家ネイサン・ラビンが二〇〇七年、『エリザベスタウン』の評でこの言葉を作りました。

## 文学技法、修辞技法、プロットデバイス

### 文学技法とは何ですか？

文学技法とは、字義どおりの意味を超えて、文章が読み手にどう働きかけるかを形づくる技術全般を指します。メタファーや頭韻のように一文で働くものもあれば、フラッシュバックや信頼できない語り手のように物語全体を形づくるものもあります。表現技法や文学用語と呼ばれるものも、たいてい同じ一覧を指しています。

### 修辞技法とは何ですか？

修辞技法とは、相手を説得するための技術です。エトス・パトス・ロゴス、アナフォラ、反語的な問いかけなどがあります。演説や評論はこれに頼り、場面の中で自分の主張を通そうとする登場人物も同じです。多くの技法は文学技法でも修辞技法でもあるため、二つの一覧は重なります。

### プロットデバイスとは何ですか？

プロットデバイスとは、物語を前に進めるために存在する物、人物、出来事のことです。[マクガフィン](https://www.inkwell.software/ja/glossary/macguffin)は誰もが追い求めるもの、[チェーホフの銃](https://www.inkwell.software/ja/glossary/chekhovs-gun)は必ず回収されるべき細部、[デウス・エクス・マキナ](https://www.inkwell.software/ja/glossary/deus-ex-machina)は誰も勝ち取っていない救いです。

## よくある質問

### 文学技法はいくつありますか？

決まった数はありません。一覧によって数十から数百まで幅があり、一つの技法をどこまで細かく分けるかで変わります。このページでは、書き手がもっともよく出会う技法を取り上げ、それぞれに専用のページを用意しています。

### 文学技法と物語の要素はどう違いますか？

物語の要素は、プロット、登場人物、舞台、テーマのように、どの物語にもある部分です。文学技法は、フォアシャドウイングやアイロニーのように、書き手が選ぶものです。どの物語にも視点はありますが、信頼できない語り手は技法です。

### 脚本で使える文学技法はどれですか？

ほとんどすべてです。ただし語るのではなく見せます。脚本では、メタファーを映像に、フォアシャドウイングを仕込んだ小道具に、アイロニーを登場人物より先に観客が知っていることに込めます。音の技法は、俳優が声に出すセリフの中で生きます。

### よく使われる文学技法は何ですか？

メタファー、直喩、イメージ表現、擬人法、誇張法、頭韻、アイロニー、フォアシャドウイング、フラッシュバックが、授業でも出版された作品でもとくによく登場します。どれも上に専用のページがあります。

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Canonical page: <https://www.inkwell.software/ja/glossary/literary-devices>
